池上彰が日本や世界の重要なニュースをわかりやすくスタジオ解説する人気シリーズ、フジテレビ『池上彰スペシャル!』。2月2日(日)の放送では戦後最悪とも言われるほど関係が悪化した「日韓関係」について徹底解説する。対立の根底には何が、そしていま韓国で見られる新たな“動き”とは。池上が韓国を緊急取材、渦中の人物に話を聞いた。

池上の韓国取材のきっかけとなったのが1冊の本。昨年7月に韓国で出版された『反日種族主義』。竹島や慰安婦問題などを検証し、これまでの韓国の歴史認識の“ウソ”を指摘した内容にもかかわらず、韓国国内で11万部の異例のベストセラーになっているのだ。自国の歴史観を否定する本をなぜ多くの韓国人が受け入れているのか。反日の嵐が吹き荒れる韓国で、今何が起きているのか。

池上は、編著者の元ソウル大学教授で、李承晩(イ・スンマン)学堂校長の李栄薫(イ・ヨンフン)氏を訪ね、話を聞いた。李氏は韓国の反日感情の原点、そして問題点を池上に語る。さらに李氏は、間違った歴史認識を伝える場所があると、龍山(ヨンサン)駅前に設置された徴用工像へ池上を案内した。この像にもある大きな“歴史のウソ”があるという。

また番組では、不買運動の今や、いわゆる徴用工問題で日本政府ではなく韓国政府の対応を批判する韓国の団体なども取材。そこから見えてきた日韓関係の未来は―。


「“なんとなく韓国ってヘンだよね”で終わらせてはいけない」
――韓国取材の経緯は

池上:『反日種族主義』という本が出版されたことにびっくりしていたんです。そして日本語版も出るのかなと思っていたら出版されて、これはすごいなと思いました。一体どういうことなんだろうか、知りたいなと思っていたんです。ちょうどその時にこの取材の話があり、是非取材をしたいと。日程もちょうどぴったり合ったので、1泊2日で行ってきました。