2020年1月24日、米華字メディア多維新聞は、中国で新型コロナウイルス肺炎が拡大する中、台湾政府がマスクの輸出を制限する措置を打ち出したと報じた。

記事は、台湾・中国時報電子版の24日付報道を引用。
台湾行政院が23日に部門横断会議を開催し、蘇貞昌(スー・ジェンチャン)行政院長が「マスクを台湾にとどめる」よう要求したのを受け、
台湾財政部が同日夜に「1月24日から2月23日までの1カ月間、N95マスクおよびそのほか紡績材料製マスク」の輸出規制を実施するという
緊急通知を発表したと伝えた。

そして、「そのほか紡績材料製マスク」には、普段から簡単に購入することができる外科用マスクも含まれるとした上で、「通常なら特別な許可なく輸出できるマスク製品が、この1カ月間は台湾国貿局の認可を得ないと台湾から輸出できなくなる」と説明した。

記事は、台湾当局のマスク輸出規制は、特定地域を定めて実施するものではないが、中国本土のネットユーザーから「台湾の武力統一に関する心理的負担が減った」「台湾の解放は一刻の猶予も許さない」といった批判コメントが寄せられたと伝えた。

このほか、台湾交通部観光局の副局長が24日、旅行会社による中国本土へのツアーを一時取りやめにしたことを明らかにしたと紹介。
台湾の感染状況については、武漢で仕事をしていて発熱した55歳の台湾人女性が「大陸の医療は信じられない」として台湾に戻った後、21日に感染が確認されたと伝えた。

https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_20200126016/