フランス名門ワイナリーが北海道に
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ワインの産地といえば、フランスのボルドーやブルゴーニュが知られていますが、
温暖化が進むと、いまの産地はワインの生産に適さなくなる恐れがあります。
こうしたなか、フランスのブルゴーニュにある世界的に有名なワイナリーが、北海道にやってきました。
この夏、北海道を高級ワインの一大産地にする取り組みが始まっています。
フランスから名門ワイナリー 北海道でブドウ栽培
フランスのブルゴーニュにある創業300年のワイナリーの代表、
エティエンヌ・ド・モンティーユさん(56)が、函館で栽培を始めたのは
高級ワインの原料となるブドウ品種、「ピノ・ノワール」です。
4年後の収穫を目指しています。
フランス ブルゴーニュ 名門ワイナリー代表 エティエンヌ・ド・モンティーユさん
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「世界中のピノ・ノワール愛好家に選んでもらえるような、おいしいワインをつくりたいと思っています。」
ブルゴーニュにあるド・モンティーユさんのワイナリーでは、ピノ・ノワールを原料にワインをつくっています。
1本数万円で取り引きされる高級品です。
しかしいま、自慢の畑に異変が起きています。
原因は地球温暖化です。
「ピノ・ノワール」の栽培に適した平均気温は、14〜16度。
それより暑いと実が早く熟し過ぎたり、枯れたり、しおれたりします。
ブルゴーニュでは年々、気温が上昇。
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ド・モンティーユさんは、ワインの味に影響が出るのも時間の問題と考えています。
エティエンヌ・ド・モンティーユさん
「(気温が上がると)アルコール度数が高まって酸味が減り、重い味になります。
ピノ・ノワールにある独特のさわやかさは、無くなってしまうでしょう。
温暖化のインパクトは、私たちの予想を超えるスピードで襲ってくるかもしれません。」