この季節、自動販売機のコーンスープ缶を見るとついつい買ってしまい、冷たい手を温めながら飲むという人も多いかもしれない。
このコーンスープ、実は欧米ではかなりマイナーな存在であることはご存じだろうか。
また、コーンスープとコーンポタージュはどう違う? 缶の中のコーンの粒を残さず飲むには? など、かねがね疑問に思ってきた人もいるだろう。
今回はこうした謎に迫ってみる。

日本人ほどコーンスープが好きな国民はいないのではないだろうか。
スーパーやコンビニで見かけるコーンスープはとにかく種類が充実している。
自動販売機でおなじみの缶入りはもちろん、お湯を注ぐだけでできる粉末箱入りやカップ入りのものもあれば牛乳のように紙パックに入ったものもある。
手作りする人のために缶詰のコーンクリームもある。みそ汁には缶入りや紙パック入りがないのに、である。

コーンスープは「洋食」なので、欧米から来たものだと予想されるが、実は欧米ではほとんど見かけないという。
駐在員の妻としてニューヨークとロンドンに住んだ経験のある友人によれば
「英国、米国どちらのスーパーでもコーンスープの缶や粉末はほとんど見かけませんでしたね。
飲食店でもメニューに載っているのを見た記憶はないです。
米国のカジュアルな店ではベーコンやタマネギも一緒に入った『コーンチャウダー』がありますが、
日本のコーンスープとはまた別物ですよね」とのこと。




日本人だけ大好き、コーンスープの謎 欧米では影薄く
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO54164630Y0A100C2000000/