値は張るが、大迫選手が市販品を履くこともあって話題になり、品薄状態が続く。

ただ、アスリートでさえ、履きこなすには時間がかかるようで「最初はふわふわしていて地面をつかめない感じがあった」と東海大の関颯人選手。
ナイキジャパンの広報担当者は「じゃじゃ馬のようで使いこなせないと最大限威力を発揮できない」と語る。

それでもランナーをとりこにする理由の一つにクッション性に由来する「疲れにくさ」がある。
箱根駅伝で7区を走った東海大の阪口竜平選手は「(前足部で接地する)フォアフットはふくらはぎに負担がかかるが、張りが全くなくなり、膝下の故障が少なくなった」。
他のメーカーを使用していた頃は靴ひもをきつく締めないとフィットせず、中足骨の疲労骨折につながっていたが、「靴選びの迷いがなくなった」。

マラソンで毎回マメができていた服部選手も「(福岡では)一つもできなかった」と語っている。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO40529350W9A120C1UUT001/