(社説)芸術と社会 自由創作が豊かさ育む

暴力的な威嚇や政治権力の圧力が、自由な表現を脅かす。あってはならない出来事が、昨年は社会に波紋を広げた。

あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」が代表例であり、一時中止に追い込まれたうえ、文化庁が補助金の交付をやめた。
その後、各地の美術展や映画祭、在外公館の行事でも計画変更などが続いた。

同時期に、文化庁所管の日本芸術文化振興会は、助成対象を狭める要綱改正をした。

文化関係者や市民から批判と懸念の声が収まらないのは当然だろう。表現の自由を守り、芸術文化を支援するための議論を深める必要がある。
とりわけ、何が芸術文化なのか、基本的な考え方を確認し、共有することが重要だ。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14328278.html
続きます