大津市で昨年5月に保育園児の列に車が突っ込み園児ら16人が死傷した事故の判決言い渡しが16日、開廷したものの延期されたことを受けて、
閉廷後に事故被害者の弁護士らが大津市内で記者会見した。被害園児の保護者は
「これだけ長い期間裁判をしてきて、今さらなぜ、振り出しに戻るのか。絶対に許せない」とコメントを出した。


 会見で遺族らは「今まで十分に検討する時間はあったのに、判決当日やり直しに付き合わされ、被害者は疲れ切ってしまった」
「今まで法廷で述べてきたことは弁護士に言われたことで、自分の言葉ではなかったことがはっきりした」などとした。
 この日の大津園児死傷事故の判決公判(求刑・禁錮5年6月)では、
自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪に問われた無職の女(53)が、開廷したものの併合審理されていた出会い系サイトで知り合った男性へのストーカー事件について争うと主張を変更したため、
判決を延期し、公判を継続する異例の事態となった。 
 裁判長は、被告に対して、多数の被害者が判決日を迎え法廷に来ることは、日程的にも心理的にも負担であることを指摘。
「これまで意見を述べる機会は十分にあり、あなたが選んだ私選弁護士と話し合うこともできた。
審理を続行せざるを得ないが、裁判所としても残念」と述べた。


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