先日、各地に設置された自転車レーン(自転車道)を疑問視する声がSNSで相次いだ。発端は、Twitterにて
公開された動画だった。車道の端に自転車レーンが設置されているが、そこに多くの自動車が停まっているため、
自転車がレーン上を走行できないという。
https://tanteifile.com/wp-content/uploads/2019/12/01-16.jpg
(略)
上記の動画を見た読者から、「地元に奇妙な自転車レーンがあるので、真相を調べてほしい」という依頼が
当サイトに寄せられた。情報提供者によると、当該の自転車レーンは東京都豊島区に設置されたものであり、
「日本一短い自転車レーンかもしれません」という。
(略)
場所は、白山通りの巣鴨4丁目付近だ。植栽による中央分離帯を挟んで、一方は歩行者専用、他方は自転車専用に
なっている。白山通りの両側、つまり巣鴨駅方面と板橋方面の両側に自転車レーンが設置されているが、いずれも
ごく限られた区間だ。
(略)
https://tanteifile.com/wp-content/uploads/2019/12/02-12.jpg
https://tanteifile.com/wp-content/uploads/2019/12/03-10.jpg
東京都建設局の第四建設事務所によると、自転車レーンの距離が非常に短いのは、周辺の地権者との調整が
ついていないといった事情ゆえであるという。この一帯では、平成の初期から歩道の拡張のための用地買収が
進められてきた。歩道拡張工事は数年前にようやく完成を見たが、工事の一環で設置された自転車レーンは
未整備の区間が残された状態だ。
(略)
情報提供者曰く、「せっかく自転車レーンを造るのならば、もっと距離を延ばしてほしい」という。
距離が短いためか、植栽によって自転車専用と歩行者専用に歩道が分かれているにもかかわらず、歩行者専用道路を
自転車で走行する人々もいるというのだ。
(略)
歩行者専用道路を歩く小学生や高齢者のすぐ横を、自転車が高速で走り抜けていく光景を目撃したこともあるという。
「昔よりも歩道が広くなって、確かに歩きやすくなりました。でも、広くなった結果、自転車でものすごいスピードを
出して歩道を走る人が前よりも増えた気がします」。
(略)
記事全文とそのほかの画像一覧 https://tanteifile.com/archives/19794