一線を越えた政権トップ 今だけ・金だけ・自分だけ=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員
毎日新聞 2019年12月22日 東京朝刊

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)などの楽しい話題もあったのに、そして来年には東京五輪・パラリンピックも行われるというのに、まことに寒々とした年の暮れとなってしまった。気候ではなく、世相のことである。「目的のためには平気で一線を越える」という態度が、政権トップから世間の末端にまでまん延しているではないか。

 健全な人間、健全な組織は「この一線は越えない」という自主ルールを持っている。周りがどうしているかに…

以下ソース
https://mainichi.jp/articles/20191222/ddm/002/070/046000c