佐賀清和高陸上部が9日、ランニングと防犯活動を兼ねた「パトロールランニング(パトラン)」を体験した。
応援してくれる近隣住民に恩返ししようと、走りながらすれ違った人にあいさつした。
定期的に実施し、地元との交流を深めていく。

 10月の県高校駅伝では白石に惜敗し、5連覇を逃した。
樋渡朋子監督(43)は「全国に行くことで地域に感謝を示していたが、ことしはできない。少しでも地域に貢献したかった」とパトランを始めた理由を語る。

 9日は、佐賀市を中心に活動する「佐賀パトラン」の吉冨敦思代表(43)らが指導役を務めた。
「清和♡パトラン」と書いたピンクと黄色の2パターンのビブスを着た部員7人が、同校を発着点にJR佐賀駅を経て神野小前で折り返すなど約1時間走った。
笑顔であいさつしたり、路上に落ちているごみを拾ったりした。

 陸上部2年の田中愛夢さんは「地域の人と触れ合えて、こういうのもいいなと思った。
走るペースはゆっくりだけど、楽しかった」と笑顔を見せた。
今後は部員のみで月1、2回行う予定で、吉冨代表は「次世代を担うランナーたちがボランティア意識を持ってくれるのはうれしい」と目を細めた。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/466019