地球温暖化対策を話し合う「COP25」で、小泉環境大臣が世界に向けて演説を行います。
石炭火力発電を推進する日本に批判が高まるなか、国際社会の理解は得られるのでしょうか。

小泉大臣を待っていたのは、石炭火力発電を続ける日本に対する強い逆風でした。
安倍総理大臣の風船の横には先日、日本がNGO(非政府組織)から受賞した化石賞に続き、
石炭賞まで置かれています。デモのなかには日本人の姿もありました。

デモに参加した日本人:「(小泉環境大臣には)省庁間のしがらみを超えて、野心的な目標を
掲げるステップアップすることを求めます」

小泉大臣は持ち前の発信力で勝負する構えです。

小泉環境大臣:「ちょうど今朝、人口200万人の宮城県が2050年までに二酸化炭素の排出を
ゼロにすると宣言したばかりです。これで排出ゼロを宣言した自治体は、
(大臣就任時の4から)28になりました。合わせてスペインの人口(約4700万人)と
ほぼ同じくらいなんです。地方の行動が日本の政府を動かすと思います」
と、政府の一員としてアピールするのです。

世界では環境保護派とトランプ的な指導者との対立が深まっています。俳優のハリソン・フォードさんも
トランプ大統領批判の先頭に立ちました。俳優、ハリソン・フォード氏(77):
「2017年、私の国の連邦政府(トランプ大統領)はパリ協定から離脱するぞと脅し、勇気のなさをさらした。
大統領を変えなければ政府はそうし続けるだろう」

そして、16歳の環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんにかみ付いたのはブラジルのトランプと
呼ばれるボルソナロ大統領です。アマゾンの先住民について語ったグレタさんを「あんなガキ」と
呼んだのです。これを受けて、グレタさんは自身のツイッターのプロフィールをブラジルの
公用語ポルトガル語で「ピラリャ(ガキ)」に変更しています。

https://www.youtube.com/watch?v=ZBVD74TaQbQ