フィリピンの電力網、中国が「いつでも遮断可能」 内部報告書が警告
https://www.cnn.co.jp/world/35145970.html
フィリピンの電力供給網は中国政府の支配下にあり、紛争の際には遮断される可能性があるという議員向けの内部報告書の存在が明らかになった。

中国の送電会社の国家電網は、フィリピンの送電企業NGCPの株式の40%を保有している。
民間の合弁企業のNGCPは2009年からフィリピンで送電事業を行っている。中国がフィリピンの電力システムに介入する可能性については10年前の合意時から懸念が出ていた。

議員からは今月、取り決めについて再検討を求める声があがった。
内部報告書によれば、システムの主要素にアクセスできるのは中国人技術者のみで、理論上は中国政府の指示によって遠隔で動作を停止させることも可能だという。

中国によってこうした攻撃が電力網に行われたという前歴はない。
また、喫緊にこうしたことが行われるという証拠が提示されているわけでもなく、あくまで将来的な理論上の可能性としている。

情報筋によれば、内部報告書は電力網が現在、中国政府の「完全な支配下」にあり、
中国政府はフィリピンの電力網に混乱を引き起こす能力を保持していると警告している。
(略)