近年、あまり注目を集めなくなった印象のあるボジョレー・ヌーヴォー。輸入量もピーク時に比べて4割以上減少しているが、それでも日本は世界一の輸入国だ。

フランスメディアでも、日本でのボジョレー・ヌーヴォー解禁についてのニュースは、毎年恒例で報じられている。では、どう報道されているのか?

フランス人が見た日本のボジョレー・ブーム

フランスの日刊紙「20ミニュット」は、ボジョレー・ヌーヴォー解禁日の11月21日(木)、「ボジョレー・ヌーヴォーが日本人を夢中にさせる理由」という記事を掲載した。

記事はまず、フランスと8時間の時差のある日本では、世界中でいち早くボジョレー・ヌーヴォーを楽しめることや、1980年代からブームが続いていることなど、
日本ではよく知られた事実を簡潔に紹介してい。

そして、日本に毎年多くのボジョレー・ヌーヴォーを輸出している生産者、ジョルジュ・デュブッフ社の輸出部長アドリヤン・デュブッフ=ラコンブのコメントを伝えている。

氏によれば、フランスでのひとりあたりのワインの年間消費量50リットルに比べて、日本は3リットルと「かなり少ない」。
にもかかわらず、ボジョレー・ヌーヴォーだけは毎年のように人気を集めているという。

空輸されるボジョレー・ヌーヴォーは、中間業者が入ることもあり、日本ではフランスの倍の価格で販売される。
それでも、ボジョレーが日本で人気を博す理由を、デュブッフ=ラコンブは、日本人の味の好みや「イベント好き」に関連づけて分析する。

「日本では、リッチで樽香のするワインは好まれません。とてもフルーティで軽いワインが人気です。それに、ボジョレー解禁イベントのタイミングもいいんです。
ハロウィンとクリスマスの間ですから」

とはいえ、「フィガロ」紙も伝えるように、「フランス国外で最大の市場である日本で、ボジョレー・ヌーヴォーの販売は徐々に減少している」。

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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191122-00000006-courrier-int