【ソウル聯合ニュース】韓国が5月に続いて参加する米軍主管の合同訓練「パシフィック・バンガード」が20日から始まった。韓国政府の消息筋が21日、伝えた。前回の訓練に参加した日本は今回は参加しない。
同消息筋によると、今回の訓練には韓国、米国、カナダ、オーストラリアの4カ国が参加し、米グアム付近の太平洋上で合同機動訓練、射撃訓練、対空防衛訓練、対潜水艦作戦などの訓練が行われる。
パシフィック・バンガードは今年2回目の開催。5月の初訓練は韓国、米国、日本、オーストラリアの4カ国が参加し、グアム付近の海上で行われた。
前回の訓練は、昨年12月の韓国艦艇と日本の海上自衛隊哨戒機を巡る一連の対立後、初めて韓日両国が参加して行われた米軍主管の合同訓練だった。当時、米国が仲立ちして両国に参加を要請したとされる。
今回の訓練でも米国が韓国に訓練への参加を求めたとされるが、米国が日本にも参加を要請したかは明らかになっていない。
政府の消息筋は「日本がなぜ訓練に参加しないかは訓練を主管する米国に尋ねなかった」とし、「(日本の不参加の)正確な理由は分からない」と述べた。
韓日関係が冷え込む中、日本が今回の訓練に参加しなかったことで韓米日3カ国の軍事協力体制が揺らぐのではないかとの観測も出ている。
韓国海軍は今回の訓練に4400トン級駆逐艦「崔ヨン」と海上作戦ヘリコプターを派遣し、米海軍はミサイル巡洋艦、補給艦、潜水艦を投入した。
一方、米朝非核化交渉の再開に向けた外交的努力を促進するため韓米合同空中訓練が延期されたが、今月11日には日本の海上自衛隊と米海軍が朝鮮半島東の東海で合同海上訓練を行った。
この訓練に米海軍は9000人の兵力と戦艦約10隻、海上哨戒機P8A(ポセイドン)などを投入した。
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