与党 国民投票法改正案採決目指す 野党 「桜」追及へ 国会

今の国会の会期が残り3週間を切る中、与党側は、国民投票法改正案の採決を目指す方針を確認しました。
一方、野党側は、総理大臣主催の「桜を見る会」について、徹底して追及する方針を確認しました。

自民・公明両党の幹事長と国会対策委員長らは、20日朝、都内で会談し、安倍総理大臣の在任期間が憲政史上最長となったことを受け、今後も緊密に連携していく方針を確認し、
政府が編成作業を進める今年度の補正予算案について、災害からの復旧や経済対策のため、10兆円規模にすべきだという考えで一致しました。
そのうえで、衆議院憲法審査会で継続審議となっている国民投票法の改正案について、野党側の理解も得て、今の国会で採決を目指す方針を確認しました。

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し、「改正案をそのままにするのは立法府の不作為に映るのではないか。
野党の理解をいただく中でしかできないことだが、成立を目指す努力を続けていく」と述べました。

一方、野党側は、国会対策委員長が会談し、国民投票に伴うテレビ広告の規制を優先して議論すべきだなどとして、現時点では採決に応じられないという認識で一致しました。
そのうえで、「桜を見る会」をめぐって、安倍総理大臣からの推薦が1000人程度で、選挙のために公的な行事を利用した疑いがあり、看過できないとして、
改めて予算委員会の集中審議を求めるなど、徹底して追及する方針を確認しました。

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し、「『桜を見る会』の招待者の内訳が明らかになり、自民党ぐるみで税金の目的外使用をしていたという観点が出てきた。徹底的にただしたい」と述べました。

共産党の穀田国会対策委員長は、記者会見で「モラルハザードが起き、隠蔽や改ざんなどによって、立憲主義が破壊されたという意味で、かつてない最悪の内閣だ。
長期政権を許したのは、われわれの力不足もあるが、『桜を見る会』の問題で、この内閣を打倒したい」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191120/k10012183941000.html