ラグビーワールドカップ日本大会で、スコットランド協会が台風の影響で試合の開催が危ぶまれた際、
裁判を起こすことも示唆して延期を求めたことについて、
国際統括団体の「ワールドラグビー」は大会規定に反する不適切な発言だったとして7万ポンド、日本円で1000万円近くの罰金を課しました。

ラグビーワールドカップ日本大会では大きな被害をもたらした台風19号によって日本とスコットランドの1次リーグ最終戦も開催が危ぶまれました。
大会の規定では1次リーグの試合が中止になった場合延期されることはなく、両チームの引き分け扱いになるとされているため、
中止になると敗退が決まるスコットランドのラグビー協会は
「スケジュールに柔軟性が全くないのはおかしい。弁護士の準備もしている」と裁判を起こすことも示唆して試合の延期を求めました。
この発言を問題視していた「ワールドラグビー」は7日、委員会での審議結果を発表し
「日本が未曽有の大型台風の対応に当たっていた際に、
大会の運営がずさんですべてのチームにとって不公平だと感じさせる不適切な発言だった」と指摘して、大会規定に反すると認定しました。
そのうえでスコットランド協会に対し、7万ポンド、日本円にして1000万円近くの罰金を課しました。
罰金は台風被害からの復旧支援などに当てられるということです。

ワールドカップ日本大会では台風19号の影響で3試合が中止になりましたが、
日本対スコットランドの試合は予定どおり実施され、スコットランドは敗れて1次リーグで敗退しました。





ラグビー スコットランド協会 不適切発言で1000万円近くの罰金
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191108/k10012168951000.html