政府は2019年秋の褒章受章者を2日付で発表した。受章者は754人(うち女性147人)と25団体。3日に発令される。
学問や芸術などで功績を残した人に贈られる紫綬褒章には、人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の漫画家・秋本治さん(66)らが選ばれた。

秋本さんの代表作「こち亀」は、週刊少年ジャンプ(集英社)で40年連載され、単行本は通算200巻に達する漫画史に残る長寿作。
受章を「仕事が好きで、ずっと描いてきた。その先に、こういうものが待っていたことが感動です」と喜んだ。

「こち亀」は型破りな警察官、両津勘吉が主人公。「もし両さんが受章を知ったら、亀有の商店街を挙げて祝うんじゃないかな」とほほ笑んだ。

午前9時に描き始め、午後7時半には描き終える規則正しいスタイルを続けてきた。朝が遅く、徹夜続きのイメージが強い漫画家の中では“異端児”。
「マイペースを続けられたことが大きかった」と、2016年まで一度も休載せず連載を続けた。

「マガジン」「サンデー」などに比べて後発となる「ジャンプ」育ちの漫画家では初の紫綬褒章受章。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2019/11/02/kiji/20191102s00042000042000c.html
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2019/11/02/jpeg/20191102s00042000104000p_view.jpg