不自由展、同意書で撮影可能に 一部作品は禁止
2019年10月10日05時00分

「表現の不自由展・その後」の展示室へ作品を鑑賞しに入る来場者ら=2019年10月9日午前10時20分、名古屋市東区の愛知芸術文化センター、江向彩也夏撮影
記事に付く写真・図版
 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の再開から2日目の9日、3回行われた抽選に延べ1500人が応募し、199人が鑑賞した。午後には、慰安婦を表現した少女像の作者キム・ソギョンさん、キム・ウンソンさん夫妻が会場で講演し、制作の意図を語った。
 キム夫妻は、少女像に込めた戦時下の性暴力を考える意図を解説し、ベトナム戦争の韓国軍による虐殺で犠牲となった母子を悼む彫像も制作したことを紹介した。ウンソンさんは「作品は問題が解決に向かう力を持つ」と話した。
 会場では、「芸術祭開催中のSNS投稿禁止」などの条件が記載された同意書に署名すれば、展示室内の写真と動画撮影はできるようになった。同意書の条件には、来場者やスタッフのほか、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品の撮影禁止も盛り込まれている。鑑賞者は身分証明書を提示。再開初日と同様に、手荷物を預け、金属探知機のチェックを受けてから展示室に入る仕組みを続けた。

以下ソース
https://www.asahi.com/articles/ASMB956PYMB9OIPE01N.html