3日、高浜町議会で開かれた原子力対策特別委員会には、高浜原子力発電所の木島和夫所長など3人が出席し冒頭、木島所長は「高浜町の皆様の信頼や気持ちを裏切り、お騒がせしたことを改めて深くおわび申し上げます」と陳謝しました。

このあと関西電力が2日に公表した、社内調査の報告書の内容を説明しました。

議員からは「元助役に対してなぜきぜんとした態度をとらなかったのか」とか、「一部の業者に受注を集中させる仕組みがあったのではないか」などといった批判が相次ぎました。

これに対し関西電力側は「皆様の意見を肝に銘じ、第三者委員会で徹底的に調査します」と答えました。

委員会のあと高浜町議会の上尾徳郎議長は「しっかりとうみを出し切り町民の信頼回復につながる体制を整えてほしい」と述べました。

午後からの臨時の議会では、一部の議員から町と関西電力との関係を明らかにするよう求める監査請求の動議が提出されました。

しかし、ほかの議員からは「今の町を調査することに意味はない」とか、「監査請求は調査の手段として適切ではない」などの反対意見が相次ぎ否決されました。

動議を提出した児玉千明議員は「住民の不安を取り除くために町の潔白を証明したかった。否決されたことは残念だが、町がクリーンになるため議論を重ねていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191003/k10012110611000.html