国家統計局のデータによると、建国時の1949年の人口は約5億4000万人。大量の餓死者を出した
「大躍進」政策により減少に転じた60年と61年を除き増加を続け、70年間で約2.6倍に増えた。平均寿命も
建国当初の35歳から2018年には77歳に伸びた。高齢者は増え続け、00年には65歳以上が人口の
7%に達し、高齢化社会の仲間入りし、18年には12%に上昇した。定年が男性60歳、女性50歳(一部幹部は
55歳)の中国で、ほとんどが退職者の60歳以上なら18%に達する。

 一方、年間出生数はピークだった63年の3000万人弱から、18年には1523万人とほぼ半減。
人口抑制のため80年に正式導入した「一人っ子政策」は13年に一部緩和され、16年にはすべての夫婦に
2人の子供を認めた。しかし、出生数は16年こそ前年から増えたものの、17年は63万人減、18年は
200万人減と57年ぶりの低水準に落ち込んだ。「将来の教育費を考えると、子供は1人で十分」
(北京市の30代女性)といった子育て世代の意識変化を見誤り、18年に2000万人以上に回復するとの
国の予測は見事に外れた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019092100347&;g=int