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このほどアメリカから、頭部に外傷を負ったことで記憶障害になってしまった少女の一報が届いた。映画『50回目のファースト・キス』に登場する前日の記憶を全て忘れてしまうヒロインのように、毎朝起きると記憶が無くなり怪我をした日に戻ってしまう。さらに少女の記憶は2時間毎にリセットされ、生活に支障をきたしているというのだ。『New York Post』『ABC15 Arizona』などが伝えている。

米イリノイ州カークウッドに住む16歳のライリー・ホーナーさん(Riley Horner)は、今年6月11日に開催されたイリノイ州FFAコンベンションにてチームでダンスを披露した際に、体を支えてもらいながら群衆の上を泳ぐように移動するクラウド・サーフィングをしていた学生に誤って頭を蹴られてしまった。

ライリーさんは頭部外傷の治療を病院で受けたものの、その後記憶することができなくなってしまった。彼女は毎朝起きると前日のことを忘れ、怪我をした6月11日に記憶が戻ってしまうそうだ。

「朝起きてからドアにあるカレンダーを見ると9月になっているので、思わず『なんで!?』ってなっちゃうんです。」

そう話すライリーさんだが、記憶障害は朝起きた時だけではなく、起床してからその日の記憶が2時間毎にリセットされてしまうのだ。

そのためライリーさんは学校で自分のロッカーがどこにあるのかも覚えておくことができず、常に授業で使うノートや教科書、筆記用具などを持ち歩いているという。

また彼女はどんな些細なことでもスマートフォンで撮影したり、メモを書き残すなどし、2時間毎にタイマーをセットして記憶を無くす直前に自分がしていたことを継続できるようにしているそうだ。