私が異端カルトに関わるようになったきっかけは、1人の「統一協会」(現・世界平和統一家庭連合)の青年との出会いでした。当時、私は早稲田大学の学生に福音を伝えたいという思いがあり、大学に近い新宿に住んでキャンパスに出向き青年たちに伝道していました。

 ある時、戸山公園で大きな木に手をかざして一生懸命にお祈りをしている青年に出会いました。気になったので、祈り終えて帰ろうとした彼に尋ねると、お祈りをしていたと言うのです。それから会話が始まり、彼を私の家に招いて夜中まで話をしました。
彼は20代の日本人青年でしたが、「統一協会」に何の疑いももたず、文鮮明をメシアと信じていました。彼とはそれから何度も話し合い、最終的に彼は「統一協会」を脱会しました。これが、私が異端カルトと関わった初めての経験でした。

 本格的に「統一協会」について学ばなければいけないと考え、韓国の本部に行きました。「日本から来たプロテスタントの牧師です」と名乗り、文鮮明の教えを聞きに来たと伝えると歓迎され、3カ月間、向こう側の牧師と1対1で学びました。そこで洗脳の手口が分かりました。

 帰国後、組織的な対策が必要と考え、「日本キリスト教異端相談所」を立ち上げ、相談活動が始まりました。呼ばれれば韓国の異端の話をしますし、個人的な相談、カウンセリングという働きもしています。

http://www.kirishin.com/2019/09/10/28682/