消費税率の引き上げとそれに伴う軽減税率の導入が来月に迫る中、牛丼チェーン最大手の「すき家」は消費税率が上がることになる「店内飲食」の牛丼の並盛りについて、本体価格を値下げし、税込みの価格では「持ち帰り」の場合と同じにすることを正式に発表しました。

来月からの消費税率の引き上げで「店内飲食」の場合は税率が10%になりますが、「持ち帰り」の食品や飲料には8%の軽減税率が適用されます。

国内で1900余りの店舗を展開する牛丼チェーン最大手の「すき家」は主力商品の牛丼の並盛りについて、来月以降「店内飲食」の場合、本体価格の325円を6円値下げして319円にすることを発表しました。

これによって10%の消費税を加えても税込み価格を350円と、今の価格のままに据え置くとともに、「持ち帰り」の場合の税込み価格とも同じにします。

会社は消費者の節約志向は根強いとみていて、主力商品の実質的な値下げで顧客をつなぎ止めたいとしています。

ほかの牛丼チェーンでは、
▽「吉野家」が本体価格を据え置くため「店内飲食」と「持ち帰り」とで税込み価格が別になるほか、
▽「松屋」は「店内飲食」と「持ち帰り」で税込み価格を同じにする方針ですが価格は依然検討していて、会社によって方針が分かれています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190903/k10012061091000.html
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