来週、横浜市で開かれるTICAD=アフリカ開発会議で採択を目指す「横浜宣言」の素案では、海洋進出を強める
中国を念頭に、アフリカ周辺の海でも日本が目指す「海洋の自由」や「法の支配」の重要性を盛り込む方向で
調整を進めています。

3年に1回開催されるTICADは、日本とアフリカのおよそ50か国の首脳らが参加し、開発や支援をテーマに
今月28日から開かれます。

政府は会議の成果として「横浜宣言」の採択を目指していて、その素案が明らかになりました。

それによりますと、海洋進出を強める中国を念頭に、日本が目指す「海洋の自由」や「法の支配」が重要だという
認識を「インド太平洋」に加え、アフリカ大陸の西側の「大西洋」にも広げることを盛り込む方向で調整を
進めています。

アフリカでは中国による急速なインフラ支援で中国の影響力が強まっていて、日本としては今回の会議で、
日本企業の投資拡大や日本が強みを持つ環境対策などをテーマに議論を行うとともに、海洋の自由の
重要性について一致できる国々を増やし、存在感を示したい考えです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190824/k10012046711000.html