あおり運転 ネットで犯罪者扱い 被害女性が損害賠償求める考え

茨城県内の常磐自動車道で起きたあおり運転の事件に関連して、逮捕された男の車に同乗していた女だという、
うその情報をネット上で拡散された都内の女性が会見を開き、今後、書き込んだ人物などを特定したうえで損害賠償を求める考えを明らかにしました。

会見したのは、都内に住む会社経営者の女性と弁護士です。

この女性は、今月、茨城県内の常磐自動車道で起きたあおり運転の事件で逮捕された大阪市の男の車に同乗し、
暴行の様子を携帯電話で撮影していた女だとして、名前や顔写真がネット上で拡散されたということです。

その結果、ツイッターなどで中傷の書き込みが相次いだり、経営する会社に業務とは関係のない電話が300件以上殺到したりして、精神的な苦痛を受けたということです。

女性は今後、裁判所に対し、ツイッター社などに発信者の情報開示を求める仮処分の申し立てるなどして、
うそを書き込んだり、拡散させたりした人物を特定したうえで損害賠償を求める考えを明らかにしました。

弁護士によりますと、名誉毀損の疑いで刑事告訴についても検討するということです。

会見した女性は、「ある朝起きたらネットで犯罪者扱いされてました。ネット上には今も自分への中傷が残っていて精神的に平常な状態に戻っていません。
今はSNSで手軽に情報を発信できる時代ですが、内容に責任が持てるかよく考えてほしい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190823/k10012046071000.html