韓国による日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA〈ジーソミア〉)の破棄決定は、
日韓それぞれが結ぶ米国との同盟関係にも影響を及ぼすおそれがある。
核やミサイルの開発を続ける北朝鮮への抑止力の低下にもつながり、その「副作用」は日韓関係ばかりでなく、
東アジア全体に及びそうだ。リスクの大きな判断に、韓国はなぜ踏み切ったのか。

 「とても意味のあるシグナルを送ったが、日本からの反応は、要人からも外交ルートでもなかった」(韓国大統領府の関係者)

 「シグナル」とは、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の演説で、
文在寅(ムンジェイン)大統領が「日本が対話にでれば、喜んで手を握る」と述べたことだ。

 この関係者によれば、7月末までは政権内は協定維持に傾いていた。
しかし、8月2日に日本政府が韓国を輸出優遇対象国から除外。さらに文氏の演説にも無反応だったことが、決定打となったという。




協定破棄、韓国が気にした米と世論 日本無反応が決定打
https://www.asahi.com/articles/ASM8Q76WKM8QUHBI01T.html