夜、路上で横たわった人が車にひかれて死亡する交通事故が相次いでいる。「路上横臥(おうが)」と呼ばれ、去年はゼロだったが、今年に入ってすでに5件発生。
福島県警交通企画課によると、いずれも飲酒後に路上で眠り込んでいたとみられる。同課は「お盆の時期は酒を飲む機会が増える。飲酒の会合で泥酔している人がいたら自宅まで送るなど、周囲も気をつけて」と呼びかけている。

 5件目の事故は今月10日の午後10時前に起きた。南相馬市原町区の市道に横たわっていた近くの男性(56)が、市内のパート従業員の女性(69)の軽乗用車にはねられ死亡。現場周辺に街路灯はなく、暗かったという。

 路上横臥は夏に増える傾向がある。7月に2件の死亡事故が起きた郡山署管内では、今月13日までの3週間だけで51件の路上横臥があったという。
県警は7月、各署を通じて、夜間の走行が多いタクシー会社や運転代行業者に対し、横たわっている人を見かけたら保護し、通報するよう依頼した。

 同課は「一般の運転者も、ヘッドライトを上向き(ハイビーム)にすれば早めに気づくことができる。路上横臥の可能性を念頭に、夜は速度を抑えて走ってほしい」としている。

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