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 夏の夜空を彩るペルセウス座流星群が、12日深夜〜13日未明にピークを迎える。今年は月明かりの影響が強そうだが、それでも1時間に約30個の流れ星を見られる可能性があるという。
年に一度の天文ショーを前に、倉敷科学センター(倉敷市福田町古新田)の三島和久学芸員(49)に観測のこつや楽しみ方を聞いた。

 毎夏、ペルセウス座近くを「放射点」として、夜空の四方八方に光跡を走らせる同流星群は、冬のふたご座流星群、しぶんぎ座流星群とともに「三大流星群」と呼ばれる。中でも「寒さや夜更かしが気にならないお盆時期とあって、観測にはもってこい」と勧める。

 「見頃は、ピークを挟んで前後1、2日間の午後11時〜翌午前4時ごろ」で、特に「月が沈み、光が見やすくなる13日午前3時からが最も条件が良い」という。
流星はペルセウス座付近だけでなく、どの方角にも出現する可能性があるため「四方が見渡せる場所で、寝転がって待つのがベスト」だ。

 光跡を記録することで、放射点を探せる「観測記録星図」が倉敷科学センターのホームページで公開されており「夏休みの自由研究に最適。緑やピンクといった色の違い、光の強弱も楽しんで」と呼び掛ける。

 見るだけでなく、写真撮影も楽しみ方の一つ。長時間露光機能があるデジタルカメラで「月と反対の方向にシャッターを切る」のが鮮明に写すこつという。「城やビルなど高い建物を画面に入れると、写真に物語性が生まれ、芸術的になる」とアドバイスする。

 「ペルセウス座流星群は明るく派手な流星が多く、まれに空全体が明るくなるような輝きを放つこともある。友人や家族も誘い、そんな美しさに息をのむ経験をしてほしい」