日本政府が韓国の輸出規制を強化すると、日本企業が、むしろ逆風を受けている。「最大の顧客」であるサムスン電子とSKハイニックスなどの需要に合わせて最初から韓国内生産量を増やす案も検討している。
8日、日本経済新聞によると、先月4日から規制対象とされた3つの品目の1つであるフォトレジストを輸出する東京応化工業は「取引先への供給のために韓国仁川工場での増産を検討している」と述べた。
東京応化工業は、2012年9月、サムスン電子と仁川広域市延寿区に「TOK先端材料株式会社」を設立した。韓国の合弁会社での生産量を増やしてサムスン電子という大型顧客離れを防ぐということだ。

日本政府は、先月4日から韓国に輸出する高純度フッ化水素(エッチングガス)・フォトレジスト・フッ素ポリイミドなど包括許可対象から個別許可対象品目に転換するなど、輸出規制を強化した。
以前は、一度許可を受ければ、3年間は同じ輸出先には審査が省略される包括的許可制だったが、これからは輸出個別件ごとに審査を受けなければならない。
審査手続きも複雑である。レジストとポリイミドについて貨物の形態や規模、材質、性能などを明示した技術的なデータを含む7種類の書類を提出しなければならない。

管理が厳格なフッ化水素はさらに厳しい。韓国企業では、製品が完成するまでの工程に関する資料、韓国企業の調達実績や最終製品の生産状況などを示す資料を含め、計9種類の書類が必要である。
この材料を軍事目的に転用しないという韓国企業責任者の署名が入った誓約書も必要である。
韓国へのレジストとポリイミドについて輸出貿易管理法上、韓国よりも下位のグループに属している中国や台湾よりもはるかに厳しい輸出規制が適用されている。
中国と台湾はフッ化水素については韓国と同じように個別許可を受ければ輸入することができる。
しかし、レジストやポリイミドについては、3年に一度許可を受ければ良い包括許可制だ。

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