大型タッチスクリーンや全方位ビジョンの他、ゲームパッドのような操縦装置もある。
(写真はイスラエル北部エリヤキムで、カルメル計画の試作機のデモンストレーションを行う開発企業の社員)

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同国国防省は、ハッチを閉じた状態で、従来の4人ではなく2人で操縦できる戦車の調達を希望している。
開発プロジェクトの関係者らによると、実用化されれば画期的な進歩になるという。

同省は、国営のイスラエル航空工業とラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズに加え、
民間のエルビット・システムズの国内3社に開発を依頼。

「カルメル計画」と名付けられ、3年前に始動したこのプロジェクトは、車両自体ではなく、既存車に
搭載可能な頭脳部分やセンサーの開発を目指している。

今回公開された試作機では、センサーやカメラ、人工知能(AI)などを駆使し、自動での走行や
目標識別が可能。また、ゲームパッドのようなコントローラーのオプションも採用された。

国防省によると、3社はいずれも一連のテストに合格したという。

同省と連携する軍事研究開発責任者は報道陣に対し、「多くの国と軍が、未来の装甲車を求めている」と語った。

4日には、米軍の代表者らが試作機を視察。
今後他の諸国に対してもデモンストレーションを行っていく予定だという。

https://www.jiji.com/jc/article?k=20190808038971a&;g=afp