国土交通省は8日、羽田空港の発着枠増加に向け、都心上空を通過する新しい飛行ルートを
来年3月29日から運用開始すると発表した。東京五輪・パラリンピックを前に国際便の
受け入れ体制を強化し、政府が目標に掲げる2020年の訪日外国人旅行者4000万人の達成を目指す。

従来は東京湾上空を飛行していたが、新ルートでは新宿や品川など都心上空も通過する。
新ルートの運用により、従来は年間約6万回だった国際線発着枠は約9.9万回に増える。

https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/201908/20190808ax11S_t.jpg

新ルートをめぐっては、東京都など関係自治体が騒音や落下物の発生を懸念していた。
このため同省は降下時の飛行高度を高めに設定したり、落下物防止対策を強化したり
することで理解を求めるとともに、住民説明会を繰り返し開催してきた。

自治体側は今月7日の同省との協議会で、新ルート導入をおおむね了承する意向を示した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080800493