廃業処理業者「IMFの時より忙しいけれど…笑えない」

6日午前、京畿道安山市常緑区の中古厨房用品処理業者「甲富厨房」にある5フロア規模の倉庫には中古の冷蔵庫や食器、調理器具であふれていた。

それでもスペースが足りず、屋上や倉庫周辺にも中古品が積み上げられていた。
同社のパク・チェウォン社長(56)は従業員と共に1トントラックに乗り、ソウル市の鷺梁津に出動した。移動する40分余りの間にパク社長には電話が7本かかってきた。

「コーヒーブレンダーも扱っていますか」「氷の粉砕機を処分すれば、20万ウォン(約1万7500円)以上になりますか」など廃業する自営業者の声が隣の座席にまで聞こえてきた。

到着したのはソウル銅雀警察署周辺の食堂だった。
中年の経営者は「賃料が払えない」と漏らした。
3人がかりで1時間半かけ、流し台を取り外し、作業台、冷蔵庫、テーブルなどを撤去した。
1トントラックの荷台の3倍の高さまで撤去物が積み上がった。

パク社長は食堂の経営者に中古品引き取り代金として80万ウォンを手渡し、再びトラックに乗り込んだ。
この商売を始めて20年になるパク社長は「自営業者の悲鳴は通貨危機直後よりも今が大きいように思う」と話した。

http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2019080880014