横浜市立大学附属病院の医師が、ぼうこうがんの患者の名前や病気の状態などが含まれた3400件余りの
情報を、誤って宛先不明アドレス2つに送信していたことがわかりました。

横浜市立大学附属病院によりますと、先月下旬、40代の男性医師が、ぼうこうがんの手術をした患者の
研究のため、神奈川県内にある20の病院の医師22人に資料を添付した電子メールを送信しました。

このファイルには、患者の名前や生年月日、病気の状態などの症例、3411件の情報が入っていましたが、
送信先のうち2つが宛先不明のアドレスだったことが分かりました。

病院では誤って送信したアドレス宛てにおわびとメール削除の依頼をしていますが、5日現在返信は
ないということです。
病院では、医師が以前使ったメールアドレスをコピーする際に、操作を誤ってアドレスの一部を
変更してしまったと説明しています。

この研究では、患者の個人情報は匿名にしたうえで、情報のやりとりをする際には、直接届けるか
郵送することになっていますが、いずれも守られていませんでした。

相原道子病院長は、「大変重大なことと認識しており、病院全体の問題として責任を重く感じております」
と話しています。

病院ではこの研究を停止するとともに、第三者による調査委員会を設置して問題点の把握と再発防止策を
検討することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190805/1000033763.html