一気に猛暑となった7月下旬のある昼下がり、都心のジムの一室で、一心不乱にバットを振る巨漢がいた。
ガラス張りの部屋は、ティーバッティングもできる練習スペースで、ボールが破裂するかのような打撃音に、周りも思わず振り返る。
一般の利用客とはモノが違う豪快なスイングをしていたのは、清原和博氏(51)だった。

この日の清原氏は休むことなく30分以上も一心不乱にバットを振り続けた。

1週間後、清原氏は再び同じジムに姿を見せた。傍らにいた練習パートナーにスイングを動画撮影してもらい、2人でチェックしながら話し合う様子もあった。
この日は150球以上の打ち込みを見せた清原氏。2008年の引退から実に11年ぶりのフルスイングだった。
その後、清原氏はストレッチやマシンを使ったトレーニングに移り、およそ2時間半にわたって汗を流した。

清原氏といえば甲子園で通算13本塁打の記録を持ち、いまだ破られていない。
8月6日から始まる夏の甲子園に触発されてのバッティングだったのだろうか。清原氏に近い野球関係者が語る。

「実は彼、元高校球児が再び甲子園を目指す『マスターズ甲子園』を目指しているという話もあるんです。
出身校であるPL学園は今年から参加し、桑田真澄氏を中心に大阪府予選の決勝まで勝ち進んでいる。
そこに参加したい思いが強いのではないか」

練習を終えた清原氏を直撃し、練習の目的を聞いたが、終始無言のまま。
しかし、ファンに向けてメッセージを求めると、小さな声で、「ありがとうございます」とつぶやいた。
https://www.news-postseven.com/archives/20190805_1426119.html
https://news-postseven.kusanagi-cdn.com/wp-content/uploads/2019/08/kiyohara_kazuhiro01.jpg
https://news-postseven.kusanagi-cdn.com/wp-content/uploads/2019/08/kiyohara_kazuhiro02.jpg
https://news-postseven.kusanagi-cdn.com/wp-content/uploads/2019/08/kiyohara_kazuhiro04.jpg