県内で路線バスを運行する産交バスグループは、利用者の減少と運転手の不足のため、ことし10月から熊本市内を走るバス路線のうち、6つの路線を廃止することを決めました

熊本市は、路線がなくなる地域で、予約制の乗り合いタクシーを導入する方向で検討を進めています。

産交バスグループは、過去5年間で利用者がおよそ340万人減少しているほか、運転手の数が適切な休暇が取れる定員の基準を下回るほど、人手不足が深刻化しています。

このため、グループでは、ことし10月1日から1便あたりの平均乗客数が4人を下回る6つの路線の廃止を決めました。

廃止されるのは、熊本港の南側に位置する熊本市沖新町や海路口町など西区や南区を中心に走るあわせて20キロメートル余りの区間です。

路線がなくなる地域では、熊本市が生活への影響をできるだけ抑えるためとして、予約制の乗り合いタクシーを導入する方向で検討を進めています。

産交バスの担当者は「本来なら路線を継続したいが、人手不足は運転手の労働環境を悪化させ、安全運行にも支障をきたす。市民のみなさんには迷惑をかけるが、理解をいただき
たい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20190729/5000005924.html