日本政府が韓国への輸出規制を厳しくしたことを受けて、両国政府による事務レベルの会合が開かれましたが、
会合での発言をめぐって互いに反論しあうなど歩み寄りが難しい状況となっていて、韓国政府は今月開かれる
WTO=世界貿易機関の会合で各国に支持を呼びかけ、状況の打開を目指すとみられます。

日本政府が今月、半導体の原材料などの輸出規制を厳しくしたことを受けて、12日、都内で両国政府による
事務レベルの会合が開かれましたが、互いの認識が大きく食い違い、韓国側の担当者は13日、日本側の主張に
強く反論したうえで、今月24日までに再び両国の当局者間の会合を開くよう求めました。

これに対し日本側は会見で、十分に丁寧な説明を行ったので、さらなる質問があれば電子メールなどで
やり取りするとしていて、両国が歩み寄るのは難しい状況となっています。

韓国政府は、米韓外相の電話会談や、高官のワシントンへの派遣などを通じて日本の措置がアメリカ企業にも
影響を与える可能性があると憂慮を伝えるなど、外交攻勢を強めています。

また、今月23日から開かれるWTOの最高レベルの会合である「一般理事会」で、日本の措置が国際的な
貿易ルールに反していると訴えて各国に支持を呼びかけ、状況の打開を目指すとみられます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190714/k10011992761000.html