忘れられた南国リゾート・サイパン...再ブームの兆し

今回は、かつて日本人観光客で賑わった、南国のリゾート地「サイパン」を取り上げる。近年人気が低迷していたが、今年日本からの直行便が復活。
人気回復へ向けた舞台裏に密着する。

日本人に忘れられた島・サイパン

日本から飛行機で4時間を切る場所にある人気リゾート地といえば、グアム。
美しいビーチや充実したショッピングなど、子どもから大人まで楽しめるアクティビティが豊富で、年間56万もの人が訪れる。
一方、グアムと同じく日本からほど近い距離にあるのがサイパンだ。かつて年間45万人が訪れ、グアムと並ぶ人気を誇った。
しかし、近年は日本からの直行便が廃止されるなど、観光客が激減。今ではサイパンを訪れる観光客はわずか4万人ほどに。
サイパンは日本人に“忘れられた島“となってしまった。

島の大きさはグアムの4分の1ほどしかないサイパンだが、実は魅力は満載。サイパン島の沖にある周囲1.5キロのマニャガハ島を取り囲む美しい海は、
マリアナブルーと特別な呼び名で称され、ビーチは世界のベストビーチ・ナンバーワンに11年連続で選ばれている。

さらに険しい岩肌を超えた先に現れる、ブルーホールと呼ばれる海中洞窟は世界的にも有名なダイビングスポット。
外洋から差し込む光が生み出す幻想的な風景を、シュノーケリングでも楽むことができる。サイパンはショッピングも充実。
人気の買い物スポット「アイ・ラブ・サイパン」の売れ筋は、地元の島唐辛子を使った激辛調味料。
他にもサイパンでとれたドライフルーツなど、地元産の豊富な商品が揃っている。

そんなサイパンの新たな魅力を伝えようと動いていたのは、JTBグループのツアー会社に勤務する手塚さん。
地元の天文学者と打ち合わせを重ね、これまでにない観光資源として目をつけたのが、サイパンに広がる満天の星空だ。
サイパンは夜の明かりが少ないため、暗さが増し、美しい星空が楽しめるのだ。「サイパンは来ると良さが分かる島。
サイパンの魅力を再発掘して、ぜひ観光客に戻ってきてもらいたい」と意気込む手塚さん。再び日本人が訪れる呼び水となるのだろうか。

全文
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190710-00010001-tvtplus-bus_all