ヘイトスピーチや差別の問題を長年取材しているジャーナリストの安田浩一さん(54)は、沖縄に向けられる差別やヘイトについても取材を続け、発信している。

沖縄ヘイトが生まれる背景について「『朝鮮人死ね』と言っているやつと、沖縄非国民と言っているやつは同じ。権利を主張する人が憎悪される社会になっている」と指摘し、差別が「大衆化」している現状に警鐘を鳴らした。

自身を「雑誌屋」と呼び、ストレートニュースを追う新聞記者とは違い、そのニュースの背景を探るのが本分だと強調する。
その意味で、本紙が昨年9月の県知事選で始めて、現在も続けているファクトチェック(事実検証)報道を「本来は雑誌の役割だと思っている。琉球新報のファクトチェックを見ていて軽い嫉妬があった」と話した。

多くの記者やライターが「沖縄」を題材に記事や本を書く中にあって、「差別を経験している人のために、その記事は役立っているのか」と自身に問い掛け、取材を続けている。

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