https://biz-journal.jp/2019/07/post_107393.html
日本の経済産業省は半導体材料の対韓輸出を規制する方針であることが明らかになった。対象となるのは、
テレビやスマートフォンの有機ELディスプレイに使われるフッ化ポリイミド、半導体の製造に使用されるレジストとエッチングガスの3品目だ。
これまでは手続き簡略化などの優遇措置を取っていたが、7月4日からは契約ごとに審査・許可する体制に切り替えるといい、
輸出手続きには90日間ほど要することになるという。許可が下りるかどうかは用途や使用先次第であり、
米国のように不許可を前提とした運用も可能となる。今後は、韓国側の出方や対応を見極めながら
段階的に締め付けていくのではないだろうか。
フッ化ポリイミドとレジストは日本が世界の全生産量の約9割を占めており、エッチングガスも約7割を日本が占めるとされる。
そのため、韓国のみならず、世界の半導体企業は急に代替先を確保するのは難しい。規制強化により、
サムスン電子やLGエレクトロニクスなど韓国の電機産業に悪影響が出ることは必至だ。
韓国はサムスングループだけで国内総生産(GDP)の約2割を稼いでいるともいわれており、
半導体は輸出産業の中核をなしている。日本からの材料供給が停止されれば、
韓国の経済全体が壊滅的なダメージを受けることになるだろう。