大相撲の横綱白鵬は、将来的に親方になることを目指して、日本国籍取得のために手続きをしていた
母国のモンゴル国籍の離脱について、モンゴル当局から認められたことを明らかにしました。

白鵬は歴代最多の優勝42回を誇る角界の第一人者で、将来的に日本相撲協会に残り、親方として
後進の指導にあたるため日本国籍の取得を希望していて、ことし4月、母国のモンゴル政府に対し、
モンゴル国籍を離脱する手続きに必要な書類を提出していました。

白鵬は29日、名古屋市の熱田神宮で土俵入りを奉納したあと、報道陣の取材に応じ、母国の国籍離脱が
モンゴル当局から認められたことを明らかにしました。

そのうえで「1つクリアした状態だが、手続きは始まったばかりだ。日本国籍を取得できたときには改めて
報告したい」と述べました。

白鵬は今後、日本国籍を取得するための国内での手続きを進める予定です。

現在の日本相撲協会の規程では、引退した力士が親方になるためには、日本国籍を持っていることが
条件で、アメリカ・ハワイ出身の元横綱武蔵丸の武蔵川親方や、白鵬と同じモンゴル出身で
元関脇旭天鵬の友綱親方などが日本国籍を取得して親方となっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190629/k10011974811000.html