■韓国で「日本企業採用博覧会」求人100人に1600人集まる

 28日午後2時、ソウル市江南区内のコンベンションセンター「COEX」で行われた「Career in Japan日本企業採用博覧会」の会場。控え室は書類審査を通過して面接を待つスーツ姿の求職者たちでいっぱいだった。
日本語を専攻したキム・ヘリさん(24)は「韓国国内で人文学系大学・学部卒業生が就職するのは夢のまた夢。就職難が深刻な韓国ではなく、好況で求人難の日本で就職先を探す人が周囲に多い」と語った。

 4回目を迎えた今年の「日本企業採用博覧会」(韓国貿易協会主催)には、日本企業42社が約100人を選考するのに対して、志願者だけで約1600人が集まった。競争率は16倍を上回る。
韓日関係が最悪の方向に向かっている状況で、仕事を探すため日本に行く若者たちが行列しているのだ。
韓国貿易協会だけでなく、大韓貿易振興公社(KOTRA)・釜山市も「日本採用フェア」を開く。「雇用政府」をうたう現政権で過去最悪の青年失業難が続いているため、日本企業にSOSを出しているということだ。

中略

釜山市は先月も「釜山青年日本就職フェア」を開催した。この時は38社が70人を採用した。大邱市内の永進専門大学は「日本IT企業就職クラス」を設けている。
この大学は昨年、約50人をソフトバンクや楽天などの日本企業に就職させた。

 しかし、最近の韓日関係がこうした「日本での就職」という流れの障害となる兆しが現れている。
特に、韓国の裁判所が強制徴用関連で三菱や新日鉄(現:日本製鉄)などに対して賠償判決を下して以降、両国国内の反日・反韓感情が韓国人求職者と日本企業の双方に負担となっている。
28日にソウル市内のCOEXで開催された日本企業採用博覧会には、「戦犯企業」と名指しされる住友グループ系列の「住友商事」などの名前も見られた。
ある求職者は「今は敏感な時期だから、日本企業に入社を志願したということは周囲の人たちに話せない」と言った。

韓日首脳が8秒間握手した日、韓国の「日本企業就職フェア」は大盛況
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