「三菱UFJ銀行」と「三井住友銀行」は、駅など店舗の外にあるATM=現金自動預け払い機を、将来的に
両行あわせておよそ4分の1廃止する一方、店舗の外にあるATMでは日中はどちらの銀行の
キャッシュカードを使っても、現金の出し入れを手数料なしでできる新たなサービスを始める方針を固めました。

三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、駅やショッピングセンターなど店舗の外にある、あわせて2800か所あまりの
ATMの共同化を計画しています。

関係者によりますとその概要がまとまり、2800か所あまりのうちおよそ4分の1にあたる700か所のATMは、
設置場所が近いなどの理由で将来的に廃止するとしています。

その一方で、ことし9月下旬からは店舗の外にあるATMでは、どちらの銀行のキャッシュカードを使っても
平日の日中は手数料無料で現金の引き出しや預け入れができるようにする方針です。

銀行にとってATMは、顧客を獲得するうえで利便性をアピールする重要な役割を持ち、各行とも競って
駅前など便利の良い場所に設置してきました。

しかし、最近ではIT企業によるキャッシュレス決済やコンビニのATMが増えたことで銀行のATMの
利用は減っていて、コスト負担が大きくなっている三菱UFJと三井住友は、ATM戦略で協調路線に
大きくかじをきる形となります。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190628/1000032063.html