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 うつむき加減の横顔に苦渋がにじんだ。

「しんどい思いをしながら、職場にしがみついています」

 20代の男性会社員は2年前、ADHDとASDの診断を受けた。職場ではそのことを伏せたまま働く「クローズ就労」を続けている。男性は、これまでの人生をこう振り返った。

「人並みの努力で人並みの成果を得ることができない。この悩みが原因で、怒りやむなしさも感じています。普通になりたかったし、今も普通になりたい。20年以上こんなコンプレックスを抱えて生きてきました」