2000年代生まれの若者はセックス未経験者が他世代に比べて多いことが最新の調査で明らかに

さまざまな経験を通して自分の世界を広げていく10代の時期に人と親密な関係性を築くことは、他者への理解を
深めたり他者を慈しむ心を育むために重要なプロセスといえます。しかし、「初めての経験」がポジティブなものでは
なかった場合、潜在的なリスクが伴う可能性があるいうことで、「14歳の子どもたちがどのような親密な行動(性行為)を
とっているか」を研究者が調査しました。年配者から「近頃の若者は……」と言われがちな10代の若者ですが、
調査の結果、親世代などと比べて明らかにセックス未経験者が多いことが示されています。

Gen Z teenagers are leaving sex until later, and it could help them lead healthier lives
https://theconversation.com/gen-z-teenagers-are-leaving-sex-until-later-and-it-could-help-them-lead-healthier-lives-119140

1980年代と1990年代に生まれた人の30%が16歳までに性行為を経験していたことが過去の研究により明らかになっています。
1990年代初頭に生まれた人々の場合、全体の18%もの人々が15歳までに性行為を経験するとのこと。
しかし、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで小児期および青年期の健康と発達に関する研究を行っている
Yvonne Kelly教授らによる最新の調査から、2000年以降に生まれた10代の若者が10代のうちに性行為を
経験する割合は、これまで予測されていたよりもはるかに少ないことが判明しています。

「Millennium Cohort Study」は、2000年から2001年にかけてイギリスで生まれた約1万9000人の若者の生活を
追跡調査するというものです。この追跡調査では、2000年9月から2002年1月までの間に生まれた調査対象を、
9カ月ごとに追跡調査しています。Kelly教授らはこのMillennium Cohort Studyで収集されたデータのうち、
14歳の頃に収集された最新のデータを用いて、約1万1000人分の私生活を詳細に調査したそうです。

https://i.gzn.jp/img/2019/06/21/teenagers-leaving-sex/couple.jpg

調査対象となった1万1000人には、経験したことのある性行為を「軽度」「中度」「重度」の3つで判断してもらったそうです。
なお、「軽度」の性行為は手をつないだりキスをしたり抱きしめたりするというもの、「中度」の性行為は衣服の下から直接
性器などに触れない愛撫をする行為、「重度」の性行為はオーラルセックスあるいは性行為(セックス)とされています。

調査の結果、58%が「軽度」の性行為を経験しているのに対して、「中度」の性行為を経験したことのある若者はわずか7.5%、
「重度」の性行為に至ってはわずか3.2%しか経験していないことが明らかになっています。Kelly教授は今回の調査が
他の同様の調査と比べて「調査対象が若い」という点を認めつつも、「この世代の若者たちが他の世代と比べて性行為から
離れていることは別の研究が示している」としています。Kelly教授の言う「別の研究」によると、1990年代生まれと
2000年代生まれの若者が14歳の時点で性行為を経験している割合を比べると、2.1%から0.9%にまで減少しているそうです。

続きはソースで
https://gigazine.net/news/20190621-teenagers-leaving-sex/