みなさんはどんなアダルトビデオ(AV)を見ているだろうか。まさかまだビデオテープ?
 今の時代はスマホを使って「PornHub」で検索するなんて人も多いのではないか。

 カナダが本拠地の世界的なアダルトサイト「PornHub」は、毎年ユーザーの動向を公式発表している。2018年のアクセス回数は何と335億回だ。そして「PornHub」が
保有するデータ容量は400PB(ペタバイト)もある。映画1本が約4・7GB(ギガバイト)だとすると、1ペタは映画が約21万本分で、その4000倍ってことになる。すさまじいコンテンツへの需要だ。

 その「PornHub」のサイトで18年に検索されて2番目に多かったワードが何と「hentai」だ。「PornHub」の検索窓に「hentai」と入力すると「アニメ」
「ゲーム」といった予想検索も出てくる。すでにヘンタイは世界語として認知されている。日本の変態文化はグローバルで受容される質を持っていることが分かる(笑い)。

 今回は変態な映像を作り、日本の仕組みを使って副業をしている人を取材した。エロサークル「おちんコス」を主催するりゅうちんさんだ。本業は編集者。マニアックな動画が集まるサイト「DL.Getchu.com」でランキング上位の常連。
コスプレした人たちのハメ取り動画をダウンロード販売している。一番売れた動画で1万ダウンロード。単価1500円で売り上げは150万円だ。サイトへの販売手数料、出演者への支払いなどを引いて手元に50万円ほど残るという。

 なぜ、りゅうちんさんの動画は売れるのか。りゅうちんさんはもともと、カメラでいろいろなものを撮影するのが好きだったが、ある時、コスプレの凄さに気づいたという。

「コスプレは人の現実を隠します。普段はさらけ出せない部分を出せるようになる、設定を分かってると感情移入しやすいし、見てる方も共感しやすいんですよ」

 りゅうちんさんは多い時で月に2本くらい動画をネットにアップする。動画のファンを増やす目的もあるが、この投稿を見てコスプレモデルをしたいという応募もあるそうだ。

つづく

ソース
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/256455