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兵庫県病院局は19日、県立こども病院(神戸市中央区)で生後6カ月の乳児に点滴中、点滴液が体内などに漏れて足の甲の皮膚が壊死する医療事故があったと発表した。太ももの皮膚を移植したが、今後、指の変形や知覚が弱まる可能性などがあるという。

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 乳児は男児で、のどにできた嚢胞を摘出するため4月3日に入院。手術後の同5日早朝、右足の甲から細胞外液補充液の投与を受けたが、看護師が同日夜、男児の足に腫れやただれなどがあるのを発見した。

 足の甲の皮膚の大部分が壊死し、現在は経過観察中という。同病院は点滴の際、1時間ごとに安全チェックをするよう規定。担当の看護師2人は点滴の投与量などは確認していたが、針の刺入部分はガーゼを取り換えてから約5時間、確認していなかったという。

 同病院局は「点滴漏れの原因は不明だが、十分な観察ができていなかった。刺入部は見えにくいガーゼではなく、透明フィルム剤を使用するなどし確認しやすい方法に改善する」としている。(前川茂之)