「はじめてのおつかい」と聞くと1991年から続いている人気テレビバラエティー番組を
誰もが想像すると思う。しかしそうではなくて、私が薔薇族編集部に勤務していた時代に
編集長の伊藤文學氏に一度だけ頼まれた「はじめてのおつかい」の話をしよう。

 今は、様変わりして取り壊されてしまったが、東京・銀座の三原橋に
三原橋地下街というレトロな異空間があった。そこにはシネパトス
( 3つの小さな映画館)や怪しげなポルノショップや飲食店が地下街に並んでいた。
表通りから気軽にヌルッと立ち寄れる感じが昭和そのものだったが、2013年に
45年の歴史に幕を下ろしてしまった 。

https://otapol.com/2019/05/post-64995.html