アメリカの若い世代は、お金で苦労している。

カリフォルニア州のベイエリアを見てみよう。2017年、サンフランシスコの都市圏では人口の20.7%、サンノゼの都市圏では人口の21.2%を23〜37歳が占めている。
地元紙のMarin Independent Journalが、不動産検索サイトZillowによる国勢調査のデータ分析を引用して報じた。同紙によると、
人口に占める若い世代の割合は過去12年でサンフランシスコで65%、サンノゼで56%増えた。

アメリカでは、ミレニアル世代を含む若い世代が実家を出て、独立するタイミングが上の世代に比べて遅れている。Zillowの推計によると、
若い世代の21.9%が親と一緒に実家で暮らしている ― 12年前の11.7%から大幅に増えた。彼らは実家で暮らすことで、
不況や住宅価格の高騰によってお金を貯めることが難しい状況の中、なんとか生き延びてきた。

住宅価格の高騰は、若い世代の“お金“の問題に影響を及ぼしている。例えば、サンフランシスコで一般的な家を頭金20%で買おうと思ったら、
年収30万3000ドル(約3300万円)が必要だ。これはアメリカの労働者の年収の中央値の6年分以上だ。

こうした状況への対応策の1つは、生活費が高すぎる街から出ていくことだ。そして、生活費の高騰によって住民が市外へと流出しているのは
、サンフランシスコだけではない。SmartAssetの最新調査によると、ニューヨークは富裕層の若者が最も多く、街をあとにしている
都市だ ― 住宅価格の高さもその一因だろう。裕福な銀行員ですら、より手頃な住宅を求めてニューヨークを離れていると、ニューヨーク・ポストが報じている。

だが、“家“は若い世代を苦しめる4大コストの1つでしかない ― 彼らは学生ローン債務、医療費の高騰、子育てにかかる費用の増大にも悩まされている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190615-00010000-binsider-int