南シナ海のリードバンク周辺海域で中国漁船と衝突したフィリピン漁船が沈没した事故をめぐり、
フィリピンのパネロ大統領報道官は13日の記者会見で、衝突が故意だった場合には中国との
断交もあり得るとの考えを示した。

 フィリピン軍は意図的な衝突ではなかったとの見方を強めているが、南シナ海での領有権問題で
対立する中国を強くけん制した形だ。ロクシン外相も同日、外交ルートを通じて中国側に抗議したと
明らかにした。

 フィリピン側によると、事故は9日に発生。沈没したフィリピン漁船には乗組員22人がいたが、
中国漁船は救助せずに立ち去った。付近を航行していたベトナム漁船が乗組員全員を助けた。(共同)
https://www.sankei.com/world/news/190613/wor1906130030-n1.html