日本で第2子、第3子が生まれないのはなぜ? 男性の育休義務化、国会議員が議論
6/14(金) 14:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190614-00009761-bengocom-soci
男性の育休について議論する院内勉強会(2019年6月13日、猪谷千香撮影=東京・永田町の参議院議員会館)
少子化に歯止めをかけるため、男性の育児休暇を義務化する動きが出ている。6月5日には、自民党の議員有志による「男性の育休『義務化』を目指す議員連盟」が発足。
これを受けて、議連の設立中心メンバーとなった和田義明衆院議員と松川るい参院議員を招いた院内勉強会が6月13日、東京・永田町の参院議員会館で開かれた。両議員は、なぜ「義務化」というあえて強い言葉でメッセージを発信しているのかなど、両親が協力して共に子育てできる社会の実現への思いを語った。
●「役に立たない男が家にいても…」という声
院内勉強会を開催したのは、子育てしやすい社会を目指している団体「みらい子育て全国ネットワーク」(miraco)。代表の天野妙さんによると、8割以上の女性が半年以上、
育児休暇を取得するのに対し、男性は2割に満たず、5日未満が約5割ととても短い。一方で、「育休を取りたかった」と考えている男性は、20代、30代、40代で約半数となっており、「取りたくても取れない現状」が解説された。
また、miracoがTwitterで行なった男性育休の義務化についての賛否アンケートでも、9割が「賛成」だった。また、半数以上が1カ月以上の取得を希望していたという。ただし、反対意見として、「役に立たない男が、無駄に休んで家にいる方がイラつく」という声などもあった。
実際、総務省の社会生活基本調査でも、妻が働いているにも関わらず、夫が家事をしない世帯は8割、育児でも約7割の世帯で夫が参加していなかった。
こうした課題に対し、天野さんはフランスで行われている親学級の事例を紹介。「誰でも父親になるのは初めて。知らないから丁寧に教える必要がある」として、フランスでは妊娠初期に1回の「親になる準備面談」や7回の「親学級」(無料)で受けることで、父親として自覚が育っていくとした。